2013年03月10日

第180回 ああ、モンテンルパの夜は更けて


代田銀太郎作詞 伊藤正康作曲(1952年)

何かと忙しくて2ヶ月もご無沙汰してしまいました。今回もまた前曲「血染的風采」を完成しないうちに、もう次の曲「ああ、モンテンルパの夜は更けて」を演りたくなって、取組んでしまいました。(前曲はこのあとちゃんと仕上げるつもりです)

今度は日本の戦争中の歌です。いい歌が沢山ありますね〜。因みにKen-Gは戦後のベビーブーマー、団塊の世代であって、決して戦中派ではありません。

この曲、歌詞を見ながら歌うと必ず、感極まって胸が詰まって歌えなくなってしまうほど心が動かされます。何度歌っても途中で目はウルウル、涙目になってしまうのは私だけでしょうか。試しに次の歌詞でメロディーに合わせて歌って見ていただけませんか。3コーラス目の後半部分になるともう顔がゆがんで来ますから。

1 モンテンルパの 夜は更けて
  つのる思いに やるせない
  遠い故郷 しのびつつ
  涙に曇る 月影に
  優しい母の 夢を見る

2 燕はまたも 来たけれど
  恋し我が子は いつ帰る
  母の心は ひとすじに
  南の空へ 飛んでゆく
  さだめは悲し 呼子鳥

3 モンテンルパに 朝が来りゃ
  昇る心の 太陽を
  胸に抱いて 今日もまた
  強く生きよう 倒れまい 
  日本の土を 踏むまでは

実はこの曲、フィリピンの監獄に戦犯として収容され、死刑を宣告されていた100人余の日本兵の中の2人が作詞、作曲し、日本の歌手「渡辺はま子」へ送り、大ヒットさせた曲だそうで、その後、渡辺はま子は国交がなかったフィリピン政府に交渉し、戦犯慰問渡航許可を取得し、この2人を含む100人余の前で歌い、涙、涙のなかでの大合唱となったのだそうです。そして、そのエピソードが当時話題となり、なんとフィリピン大統領の特赦で全員釈放され、帰国することになったのだそうです。

これほど歌の持つ力が発揮された曲は他にないのではないでしょうか。Ken-Gが今歌っても感極まって歌えなくなるのも、これで納得です。

写真は先日、団体日帰り旅行に女房と参加して観に行った満開の河津桜です。ソメイヨシノよりも1ヶ月早く咲くので有名で、その濃いめのピンク色は、菜の花の黄色と抜けるような青空を背景にして、とても感動的な美しさでした。この曲で歌っている、再び日本の土を踏むのを夢見ながら果たせずに死んでいった人のことを思うと、なんと贅沢なことをしていることか、反省させられます。自分の恵まれた環境に気づかされ、元気をもらえる一曲でした。

さて、16号館もいっぱいになりましたので17号館に移ります。写真の額縁を豪華にしてみました。引き続きよろしくお願いいたします。

a180 河津桜.jpg
静岡県・河津桜
posted by KenG at 21:14| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素朴なメロもそうですが、コーラスに泣けますねえ〜!まだ生まれていないはずのかの時代に遡ってしまったかのような錯覚を覚えてしまいました。

13年前に亡くなった私の父が聴いたら、感激の涙を流しそうです。KENGさん、本当にありがとう。

軽快なポップスから心を揺さぶる鎮魂まで......、なんでもござれのKENGーMIDIの技術の高さ、奥の深さに、ただただ敬服いたしました。感謝感激雨あられ〜です。

次回はちょっと趣が違うのですが、これも亡父がよく口ずさんでいた「さらばラバウル」をリクエストしたいです。再度表示衷心的感謝!
Posted by FAN at 2013年03月19日 18:37
久しぶりにFANさんのコメントをいただき、モチベーションがグーンと上がりました。ありがとうございます。何がいいって、いつも共感していただけるのがとても嬉しいです。

「♪ さ〜ら〜ば、ラバウルよ〜、また来るま〜で〜は〜」いいですね〜。我々の世代、なぜか全部歌えますよね。前の世代の歌なのに。

次の曲はもう決めていますので(FANさんもきっと気に入ること請け合いです)、そのうち是非、取り組んでみますね。その前に「血染的風采」を仕上げなくてはなりませんが。
Posted by Ken-G at 2013年03月20日 11:04
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。